所在地 東城町
指定年月日 昭和54年2月3日
保存団体 比婆荒神神楽保存会(東城町川東)
東城町、西城町の各地で行われており、小奴可地区での開催もあります。
旧比婆郡の東部で行われる、本山三宝荒神( もとやまさんぽうこうじん) をまつる祖霊信仰の神楽である。この地域には、中世の名残と見られる「名( みょう) 」のかたちがそのまま残っており、「名」の信仰の中心として本山三宝荒神が存在する。本山三宝荒神は「名」全体の祖霊神であり、守護神・産土神としての性格を持つことから、その信仰はひじょうに厳しく、そのため、毎年行う小神楽と式年の大神楽は、名内の人びとがもっとも盛大に厳粛に行ってきた。
7年目・13年目・33年目に行われる式年の荒神神楽には4日間にわたる大神楽を、その他の場合は、2日間の小神楽を行うのが通例である。
荒神神楽は、鎮魂( ちんこん) の要素を残しているのが特色といわれ、特に託宣( たくせん) (神がかり)の神事を伝えていることは全国的にみても重要である。