小奴可の里自治振興区 地域振興計画

基本理念と計画の概念

この計画は、小奴可の里自治振興区の平成23年度役員に加え、子育て世代の方を3名、女性の方2名に参加していただき、合計20名の地域振興計画策定委員会で内容を検討して参りました。
会議やワークショップで議論を交わし、アンケートから得た地域の皆さんの意向をふまえ、基本理念を「みんなの元気で地域をつくる小奴可の里」とし、8つの項目にしぼり様々な対策に取り組んでいくことになりました。
ここには、8つの項目と地域振興計画の概要を掲載いたします。
また、冊子をお求めの方は小奴可の里自治振興区へお問い合わせ下さい。

1 支え合い、助け合いのしくみづくり

高齢になって体が衰えたり体が不自由になっても、地域で助け合い、可能な限り地域で暮らせるような地域を作ろう。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • となり近所で声をかけ合い、日頃から絆を深める運動を始めます。
  • 各自治会で行っている除雪作業が、必要とされている人に確実に行き渡るようにします。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 芝桜を植えたり、丈の短い草を育てたり。草刈りの手間を省ける研究をします。
  • 都会の人と交流をして、農業の体験の中で草狩りをしてもらう取り組みをします。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • この地域に昔からある「手間がえ」という習慣を復活させて、労力を必要としている人と、労力を提供できる人との仲介をする仕組みを作ります。

2、安心・安全な地域をつくろう

いざという時に、だれもが冷静に行動でき、支え合う体制をつくります。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 各自治会単位に自主防災会を結成する準備をする。
  • 一人暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯の情報を共有して、日ごろから見回りを行い、災害時の速やかな対応につなげる。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 各自治会に自主防災会を結成し、防犯・防災に関する勉強や訓練をして、身近な人たちで支え合う体制をつくります。
  • 市役所の防災担当者・地元の消防団・消防署と協力して、危険箇所、避難場所、災害用品の備蓄などの情報を共有するとともに、定期的に訓練をします。

3、地域の医療、福祉対策

病院や福祉施設の充実を要望していくとともに、病院や施設に頼らなくてもよい健康な体作りと推進します。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 健康作り教室、体力作り教室等を充実していつまでも元気で暮らせる体をつくる。
  • 行政と協力して、地域医療を充実させる運動をする。
  • 現在ある施設の利用促進を図る。
  • 見回りできる人を増員するように行政に要望する。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 通院しやすい公共交通機関の充実を図る。
  • 内堀保育所の跡地を利用し、高齢者施設を誘致する。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 緊急時にヘリコプターが離着陸できる常設ヘリポートを誘致する。

4、地域の交通対策

道路の改良、公共交通機関の整備を行政機関に要望していきます。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 道路改良のための陳情組織の整理・再編をする。
  • 道路の危険な箇所の調査をし、陳情のための資料を作る。
  • 現在ある交通機関の積極的な利用を呼びかける。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 新規に使う人、使うことが少ない人にも、わかりやすい経路図、時刻表の作成。
  • 乗り合いバス、市民タクシーを充実させ、使いやすいものにする。
  • バスが入れないところはタクシー代の補助も考える。
  • 公共交通機関の利用調査をして、経路、値段の見直しをしてもらう。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 離合場所の整備を進める。

5、地域の資源を生かし、地域の産業を考える

この地域ならではの特産品を開発し、その生産に向けた取り組みをしよう。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 地域の中で、働き手を求めている人と、仕事を探している人の情報を収集・発信し相互の仲介をする。
  • 自立できる農業をするためにの議論の場や勉強の場をつくる。
  • 独身者の出会いの場をつくり、将来の担い手を育てる。
  • 味噌加工は実績があり、地域の特産物にするための支援をする。
  • イノシシ肉の加工所を設置し、肉の加工から販売までのシステムを作り、肉の売り上げが捕獲費用に回るようにする。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 今ある加工所を活用し、余った野菜などの農産物を商品化する。
  • 農業を活用するために、都会の人を呼び込むことを考える。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 特産品を開発するとともに、生産したものを地域ブランドとして確立する。

6、ふれあいの場作り

人との出会いを大切にして、老若男女を問わず、交流の場を広げよう。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 現在行っているスポーツ大会、文化祭、各種教室等の活動を地域全体に分かりやすくお知らせする。
  • 多くの人が参加できるように、事業の内容を見直し、日取りの工夫、交通手段の確保などを行い、活動の場を広げる。
  • 身近な範囲で気楽に集まることができる場所(サロン)を設ける。
  • 保育所、小学校との連携を強化し、情報の共有をはかり、交流を促進する。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 各自治会で行っている活動のうちで、振興区全体で行うことで、より効果があるものは全体で行う。
  • 参加しやすい行事、イベントを考える。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 各種教室、活動団体の企画・提案・運営ができる人材を育成する。

7、地域の伝統芸能を継承する

古くからの知恵やわざを学び、後世に伝えよう。

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 写真、映像、文書等で記録として残す取り組みを始める。
  • 現在行われている味噌づくり、しめなわづくり等の輪をより広げる。
  • 山菜料理等の料理教室を始める。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 知識やわざを後世に伝えるための組織をつくる。
  • 山菜を含めた地域の農産物の地産地消の食文化を後世に伝える取り組みをする。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 大山供養田植等の伝統芸能を後世に伝えるために地域全体で取り組む。
  • 山菜料理を地域の特産品にするための研究を進める。

8、小奴可の里の自然を愛する心を育む

◇◆すぐにできること◆◇  

  • 小学生を対象とした「夏期子供自然教室」を継続する。
  • 各自治会や地域の団体で行っている、別尺ヤマザクラ、要害桜等の自然遺産の保護に進める。

◇◆5年後には実現したい◆◇

  • 清流を守り、ホタルが飛び交う里を作る取り組みを考える。
  • 各自治会単位で行っている自然遺産の保護を自治会全体で取り組む。
  • 子供から大人まで、年間を通じて自然と文化に親しむ教室を開催する。
  • 地域の自然の様子を外部へ発信する。

◇◆10年後には実現したい◆◇

  • 「桜」を中心に公園としての形を整える。
  • 地域外の人が小奴可の里の自然や生活を体験できる取り組みをする。
  • パンフレット、看板などの整備を行う。
  • ボランティアガイドの育成を行う。

平成28年度見直し版はこちら

コメントは停止中です。